第13章 心の傷
私が駆けてきた道は、焼け焦げた建物、泣き叫ぶ子供の声がそこらじゅうから聞こえて…地獄のような光景だった
レイ「…これは…黒いジンのせいなの…!」
・・・酷い…クロムの記憶が重なる。
また助けることが出来なくなる。
早くどうにかしないとこの国は立ち直れなくなる…!
私は王宮まで急いだ
王宮の前まで来ると中からアラジンの声が聞こえた。
アラ「アリババくん、この国には希望の力が残ってる。前に進み、運命を乗り越えようとする正しい力さ。」
その声に反応するように周りで争いを繰り広げていた人達も顔を上げた。
アラ「…君が火をつけたんだろ?みんなの希望の心に。ね?アリババくん」
レイ「そうだよ!アリババ!!」
・・・そう、まだこの国は諦めてないから、希望があるから救い出せる!!