第13章 心の傷
ここで映像は止んだ。
レイ(うっ…うぅ…)
・・・涙が止まらない…もう、枯れたと思ってたのにな。
まだ出たんだね…
『よくぞ耐えてくれました。主…辛いことを思い出させてしまい申し訳ございません』
レイ(いいよ、私が頼んだんだからさ
で、私の封印はどうなった?ちゃんと解けたかな?)
『解けてますよ。主の意思で使えます。
しかし、多用は控えて下さい。大き過ぎる力にはそれ相応の副作用があります。その事をお忘れなきように』
レイ(わかった、気をつける。
ありがとうミカエル、私の無茶を聞いてくれて)
『いいのですよ。私は貴女に仕えているのですから。そろそろ主の大切な者たちの元にお戻り下さい。
貴女を待っているはずですよ』
ミカエルはそう言って気配を消した
レイ「よし!急がないと!!」
・・・待っててみんな!直ぐ行くから!
私はアリババ達の元に向って駆け出した