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稀人 ~異国の姫~

第13章 心の傷









私達は城を出て町外れの教会に隠れた。



そこに来るまでにも私達の護衛に着いてくれた兵士たちが1人に、また1人と私に命のバトンを渡していった




「姫、私はここに残ります。」




神父さまがそう言ってきた





「!!だめだよ…にげなきゃ、しんぷさまもしんじゃうよ…!」


「大丈夫ですよ。私は死にません。それに姫が淋しくないようにおまじないもしますよ」
・・もう、直ぐそこまできてる。もし姫が見つかっても気づかれないように…姫の記憶を消す。
ただの子供だと、見逃されるよう。


「おまじない?
ほんとうにもどってきてね!
…ひとりにしないでね…」


「大丈夫ですよ。では目を閉じて下さいね」




私は神父さまの言う通りに目を閉じた



感触で私に手をかざしていることが分かった



そして私は意識を失った。





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