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稀人 ~異国の姫~
第13章 心の傷
「と、おさま…!しんぷさま、とおさまがたおれてる!いかないとっ、とおさまがいなくなっちゃうよぉ…」
私は涙を流して訴えた
「…なりません、姫様。貴女は生きなければなりません。何があっても、です。」
私達はフィズナ帝国軍の奴らがいなくなってから結界を解いて父様に駆け寄った
だが父様は既に冷たくなっていた…
お腹から肩にかけてを真っ赤に染めて
「おきて…おねがい。とおさま…レイを1人にしないで…。いかないで」
私は服が汚れるのも気にせず父様の身体に抱きついた
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