第13章 心の傷
私は皆を国の人達を護る為に全力で戦った。
まだ制御し切れない力を使った反動で自身はボロボロになってまで。
国の兵士たちもどんどん倒れていきもうクロムに戦える力はほとんどなかった
「ロイド神父、レイを連れてここを離れてくれ。もう、この城も持たないだろう。その子だけでも連れて…」
そう父様が言った時に
バンバンッ
銃声が部屋に響いた。
「ロイド!その子を隠せ!!」
「陛下は?!」
「私がここにいなければ彼奴らはここを探すだろう…そうすればレイも見つかってしまう。
私が時間を出来るだけ稼ぐ。だから、お前は生きて逃げ出すことをかんがえてくれ」
神父様は悔しそうな顔をして涙を流しながら外からは私達が見えなくなる結界を張った。
しかし、中からは外の風景を見ることができた…