第13章 心の傷
ここはクロム王国、私は4歳
「ねぇ、とうさま…みんなどこにいったの?」
「レイ…。
みんなもうすぐ帰ってくるよ?レイは良い子で待っててられるね」
・・すまない。レイ…
だが、お前だけは守る。クロムの希望…レイが生きていればいつか必ずクロムに日は昇るから
「うん!まてるよ!とおさまおしごとがんばってね!」
「ああ」
そう約束を父と交わした夜、戦火はクロムの首都まで伸びてきた
「み、みんな!どこ!!だれか」
・・・なんで、なんでこんなに赤いの?熱いの?
私は燃え盛る街を見ながら王の間に向ったそこに父様がいるきがしたからだ
「とおさま…。!しんぷさま!!」
「レイ!どうしてここに!?あの部屋には結界を張ったはずでは!?」
・・ミカエルの力か…もう力が抑えられないのか
「姫、よくご無事で…
陛下、もう姫の力を抑えることは出来ないようです。封じるなら記憶ごとしなければ…」
「…。そうか、だが生きていてくれるなら」
・・忘れられるのは悲しいが生きていてくれるなら
そう2人が話してる時にレイが口を開いた
「なんのはなしをしてるの?
ねぇ、まちがまっ赤なの。みんながたすけてっていってるの。
ねぇ、とおさま、いまセンソウなんでしょう?
わたしもたたかうよ!みんなと!」
私はミカエルの力を解放した。
その背に純白の翼を持ち、白いワンピースに白銀の鎧を身にまとった
「レイ…わかった。みんなを護ろう」
「うん!とおさま!わたしたたかう!みんなをまもるよ!!」