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オオカミ少女は愛の夢を見る

第8章 ぬくもりに、名前をつけるまで


白井は、
その言葉を噛みしめる。

——説明されるって、
——こんなに安心するんだ。

——守られているだけじゃなく、
——対等に扱われている。

白井は、
そっと手を伸ばした。

爆豪の手に、
触れる。

絡めない。
でも、離さない。

「……今日は」

白井が、
静かに言う。

「……話してくれて、
それだけで十分」

爆豪は、
小さく息を吐いた。

「……それなら、……今日は、ここまでだ」

「……うん。」

二人は、
しばらくそのまま座っていた。

触れ合う手。
近い体温。

——踏み込んでいないのに、
——心は、
——確実に近づいている。

白井は、
ふと思った。

——この人となら、
——“先”も、
——怖くない。

でもそれは、
今日じゃなくていい。

今日知れたのは、
“選べる”ということ。

それだけで、
十分すぎる夜だった。
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