第7章 告げる、覚悟
翌日の昼休み。
白井は、
ノートを抱えたまま廊下を歩いていた。
「……狼薇」
後ろから聞き慣れた声。
振り返ると、
爆豪が立っている。
「……なに?」
「次の授業、一緒に行くぞ」
それだけ。
でも。
「……うん」
白井は、
自然に隣に並んだ。
——その“自然さ”が、
もう隠しきれていなかった。
「……あれ?」
少し離れたところで、
切島が足を止める。
「なあ……あいつらさ」
「……やっぱ、そうだよな?」
上鳴がひそひそ声で言う。
「距離感がもう、友達じゃない、、よなぁ?」
「……そうですわね。」
八百万が静かに頷き、続けた。
「無理に隠しているご様子も、ありませんし、これはやはり、……お付き合いしているということですわね!///」
「やっぱり〜!!」
芦戸が小さくガッツポーズ。
「なんかもう、聞く必要なくない?」
誰も騒がない。
誰も冷やかさない。
ただ、
“受け入れる”空気。
その視線に、
白井がようやく気づく。
「……?」
小さく首を傾げる。
「……なんで、みんな見てるの?」
爆豪は、
一瞬だけ視線を逸らした。
「……気にすんな。それより、……俺の隣、嫌か?」
「……嫌じゃない」
即答。
その返事で、
教室の空気が、
完全に確信へ変わった。