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オオカミ少女は愛の夢を見る

第7章 告げる、覚悟


付き合い始めた翌日。

……と言っても、
世界が急に変わるわけじゃない。

朝は来るし、
授業もあるし、
寮の食堂は相変わらず騒がしい。

ただ一つだけ、
確実に違うのは——

「……勝己」

名前を呼ぶ時、
胸が少し跳ねること。

廊下を並んで歩いているだけなのに、
距離感が分からなくて困っていた。

——近いと、変かな。
——離れすぎても、変?

考えすぎて、
気づけば。

「……」

無意識に、
爆豪の袖を掴んでいた。

「……おい」

低い声。

「……なにしてんだ」

「……?」

きょとんとしたまま、
自分の手を見る。

「え?……」
慌てて離そうとする。

「あっ、ご、ごめ——」

「離すな」
即答。

白井が固まる。

「……え?」

「……いや」

爆豪は、
明らかに動揺している。

「その……掴むなら、
最初から掴め」

意味が分からない。

「……?」

首を傾げるその仕草に、
爆豪は内心で叫んでいた。

——天然か!?
——恋愛初心者にもほどがあるだろ!!

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