第7章 告げる、覚悟
白井の胸が、
強く、でも温かく鳴った。
——怖くない。
——逃げたいとも思わない。
「……勝己」
名前を呼ぶ。
「……私も」
一瞬、言葉に詰まりながら。
「勝己が好き」
声は小さいけれど、
迷いはなかった。
「触れられても、守られても
一緒にいるって考えても、、、。
……勝己だけは、嫌じゃなかったの。
むしろ、、、。」
小さく息を吸う。
「一緒にいたいって、思った」
はっきりと、凛とした声で白井は告げた。
爆豪の目が、
大きく見開かれる。
「……それって」
「……うん」
白井は、はっきり頷いた。
「気持ち、受け取る、、、。受け取りたい。
勝己の隣に、いたい。
数秒の沈黙。
次の瞬間。
「……っしゃあ」
爆豪は思わず零して、
すぐに口を押さえた。
「……いや、その、。」
照れ隠しの舌打ち。
「……抱きしめて、いいか?」
いつもの確認。
白井は、
何も言わず、
一歩近づいた。
答えは、それで十分だった。
腕が回る。
今度は、
もう“実験”じゃない。
想いを確かめ合う、
抱擁。
「……俺ぁ、離す気ねぇからな」
耳元で、低く囁かれる。
「……うん」
白井は、その背中にそっと手を回し、爆豪の胸に顔を埋めた。
中庭の夜は、静かだった。
でも。
二人の間には、
確かに始まったものがあった。
一人の人間として、
選び合った恋が。