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オオカミ少女は愛の夢を見る

第7章 告げる、覚悟


白井は、
一瞬だけ迷って——

首を、
横に振った。

「……嫌じゃない」

次の瞬間。

腕が、回される。

胸に、包まれる。

力は強いのに、
乱暴じゃない。

——守る抱き方。

「……っ」

息が、詰まる。
でも、苦しくない。

むしろ。

——落ち着く。

そう思った時、白井は爆豪の胸に耳を当て、頬を寄せていた。

爆豪の心臓の音が、
耳元で響く。

「……ど、どうだ」

低い声。

「……大丈夫」

「……嫌じゃ、ない」

そう答えた瞬間、
爆豪の腕が、
ほんの少しだけ強くなる。

「……それ以上、
言わせんな」

照れと、
必死さが混じった声。

白井は、
爆豪の服を、
そっと掴んだ。

——もう、分かってしまった。

触れても、
近づいても、
抱きしめられても。

この人だけは、
嫌じゃない。

それどころか。

——離れたくない。

「……勝己」

名前を呼ぶと、
爆豪は小さく息を吐いた。

「……ああ」

その返事が、
胸に落ちる。

まだ、
「好き」とは言わない。

でも。

その言葉はもう、
すぐそこまで来ていた。
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