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オオカミ少女は愛の夢を見る

第6章 揺れる日常、進む背中


文化祭前日。
校内は、最終準備の熱気で満ちている。

夜の体育館裏。
人影は少ない。

白井は、
完成した安心体験アトラクションの動線を、
一人で見直していた。

「……ここ、問題なし」

その背後。

「まだ見てんのか」

低い声。

振り向くと、
爆豪が立っていた。

「……勝己」

「最終確認だ」

そう言って、
隣に並ぶ。

二人で歩くコース。
マット。
誘導ロープ。
サポート位置。

「……特別訓練」

爆豪が、ぽつりと言う。

「今日の動き、
かなり良かった」

「……ありがとう」

「俺の手柄じゃねぇ」

ぶっきらぼうに続ける。

「お前が、
掴んだ結果だ」

一拍。

「文化祭も」

「ここまで来たな」

白井は、
胸の奥がいっぱいになるのを感じた。

——支えてもらった。
——でも、引っ張られたわけじゃない。
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