• テキストサイズ

翼の約束

第8章 壁外からの帰還


イザベルちゃんは、笑顔のままだった。
最後の最後まで、異常者の注意を引き、
仲間を逃がすために機動を繰り返して、
でも、笑っていた。

(あの子……ほんとに、太陽だったね)

ファーランくんも、最後まで冷静だった。
リヴァイくんの突撃を支え、
班の撤退ルートを確保して、
イザベルちゃんの背中を守ろうとして――。

ハンジは、唇を噛んだ。

二人が、巨人に捕られた瞬間を、
何度も、何度も思い出す。

ユキノちゃんが、叫んだ。

「イザベルちゃん!! ファーランさん!!」

あの声は、今でも耳に残っている。

ユキノちゃんは、馬を飛ばし、立体機動で二人の元へ向かおうとした。 医官見習いの立場を忘れて、ただ仲間を助けようとして。

でも、リヴァイが――
ユキノちゃんの馬を、強引に引き戻した。

「戻れ!!」

あの時のリヴァイの声は、
怒りでもなく、悲しみでもなく、
ただ、絶望に近かった。
/ 75ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp