• テキストサイズ

翼の約束

第5章 近づく距離


でも今、ユキノお姉さんが「手綱は優しく」「力を抜いて」って言うと、兄貴は黙ってその通りにしてる。

(兄貴が……誰かに教わってる)

それが、すごく嬉しかった。

ユキノお姉さんは優しくて、怖がらせないで、ちゃんと待ってくれる。
私に馬術を教えてくれた時も、転びそうになったらすぐに支えてくれて、「大丈夫、次はもっと良くなるよ」って笑ってくれた。

あの優しさが、兄貴にも届いてる。

(兄貴も、少しずつ変わっていくのかな)

地下街じゃ考えられなかったこと。
笑顔が増えて、未来を楽しみにして、誰かに教わること。

イザベルは小さく拳を握った。

(私、嬉しいよ、リヴァイ兄貴。
 壁外で一緒に走れる日が、ほんとに来るんだね)

兄貴が馬から降りて、ガストにご褒美のリンゴをあげてる姿を見て、
イザベルは思わず笑顔になった。

兄貴の口元が、ほんの少しだけ緩んでる。
誰も気づかないくらいの、でも私にはわかる変化。

(ユキノお姉さん、ありがとう。
 兄貴を、こんな風に変えてくれて)
/ 65ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp