第1章 出会い
その言葉が、リヴァイの胸に突き刺さる。
(楽しみだと……?)
リヴァイは背を向け、去りながら低く吐き捨てた。
「……生意気なヤツだ。」
しかし、心の奥底では、
明日の対決が待ち遠しくて仕方なかった。
地下街の闇から這い上がった自分と、
壁内の恵まれた少女。
どちらが本物の強さか――
それが、初めての興奮を与えてくれた。
その瞬間から、二人の間に静かな
競争心が生まれた。
リヴァイは自分と同じレベルで
立体機動を操るこの医官見習いを、
決して甘く見ないと心に決めた。
ユキノもまた、人類最強と呼ばれる男の背中を
追いかけるように、訓練に励む日々が始まる――。
この出会いが、
後の壁外調査で二人が互いを認め合い、
時には背中を預け合う関係へと
発展していくきっかけとなる。