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翼の約束

第2章 バックストーリー


17歳で、ユキノは調査兵団の医官訓練課程に志願した。
父は猛反対した。

「商家の娘が戦場に出るなど、ありえない!」

しかしユキノは譲らなかった。

「母が教えてくれた強さを、無駄にしたくないんです」

結局、父は折れた。
条件として、医官見習いとして配属されること。
戦闘員ではなく、治療と研究の道を選べば、危険は少しは減るだろうと考えたのだ。

調査兵団に入団後、ユキノはすぐにハンジと意気投合した。
ハンジの巨人研究に付き合いながら、彼女自身は負傷兵の治療技術を貪欲に学んだ。

「戦場で人を守るには、戦う力も、治す力も、両方が必要」

ユキノの信念はそこにあった。

母の死、父との対立、ハンジとの出会い――
すべてが彼女を形作った。

そして、地下街から来たリヴァイたちと出会う日。
ユキノはまだ知らない。
自分の育った「壁の中」の世界が、あの苛立った瞳の青年にとってどれほど遠いものか。
そして、自分が身につけている小さな青い宝石が、彼の過去の傷を抉るものだということも。

だが、ユキノ・ベリスタはただの「お嬢様」ではない。
母の血と、自分の意志で、彼女は本物の強さを手に入れようとしている。

壁の中で生まれながら、壁の外を見据える少女。
その背中は、いつかリヴァイにさえ認められる日が来る――。

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