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天国スカウト断って、地獄で改革始めます!

第8章 修理地獄!罪も整理整頓しちゃいます


「地獄で一番罪深いの、案内人じゃ……?」

「いや、叩いたのは女の子の方……」

 と、ヒソヒソと声を潜め、話し始めた。

 アゼルは、荷物をどかして立ち上がった。顔が耳まで赤くなってる。私も顔を真っ赤にしながら、崩れた棚を整え始めた。

「もう!いいから!収納に集中して!」

 アゼルは耳まで赤く染めながら、そっと箱を拾い直した。

 その後、私は収納地獄の構造を見直し、罪の分類と整理を提案した。亡者たちは、自分の罪をただ詰め込むのではなく、ラベルを貼り、時系列で並べ、必要に応じて“取り出して向き合う”という新しい儀式を始めた。

「罪って、しまい込むだけじゃダメなんだよ。時々、取り出して、見直して、整えて、またしまう。それが、本当の収納」

 亡者たちは静かに頷き、棚の中に整然と並んだ箱を見つめていた。

 アゼルは私の隣で、そっと呟いた。

「君が来てから、地獄が少しずつ人間らしくなった。……俺も、少しずつ変わってる気がする」

 私は彼の言葉に、少しだけ照れながら笑った。

「じゃあ、次は何を整えようか。地獄、まだまだ詰め込みすぎてるよ」

 収納地獄の棚に、静かな風が吹いた。罪の箱が、ふわりと揺れた。

──収納地獄、改善完了。
仁菜とアゼルは、次なる地獄へと歩き出す。
その距離は、少しずつ、こぼれ落ちた罪の隙間で縮まっていく。
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