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天狐あやかし秘譚

第84章 鎧袖一触(がいしょういっしょく)


☆☆☆
こんな感じで俺は、次々と13人の女を犯し尽くしていった。すべての女がピクリとも動かなくなったころ、外が嫌に騒がしくなる。

「なんだ?」

窓から見下ろすと、校舎をぐるりと警官隊が包囲していた。上空には報道関係だろうか、バラバラとヘリコプターが二基旋回していた。

はっはっは!

わらわらと虫けらのように集まってくる人達を見て、俺は、性欲とは別の昂りを感じた。

力による蹂躙
それを試そうじゃあないか。

フリチンじゃさすがにカッコつかないので、ズボンは履いた。もう一度校庭を見下ろすと、大盾を持った機動隊員がジリジリと包囲網を狭めてきている様子がわかる。

チュン!

瞬間、右肩をどつかれたような感触がある。
ああ?なんだ?

見ると、右肩の筋肉に弾丸が一発めり込んでいた。

狙撃?

思った瞬間、今度は額に、そして、左肩に同じ衝撃を感じる。
だが、今の『童子』の俺にとって、ライフルの弾などはBB弾ほどの衝撃もない。ぎろっと周囲を見回す。視力を少し調整してやると、ライフルを構えた特殊部隊員と思われる警察官を発見できた。

向かって右側のマンションの屋上に一人
左側の住宅のベランダに一人・・・か。

食らった弾丸のうち、一発を右手に握る。

「おかえし・・・だっ!」
大リーグ選手の投球フォームをイメージしてその弾丸を右手のマンションの屋上めがけて投げつけた。もちろん、視力や筋力だけではなく、筋肉運動の精密性や巧緻性を高めてある。

どうなったか?

俺が投げた弾丸が、見事特殊部隊員の額にクリーンヒット。
ぱっと赤い花が咲いたようになり、のけぞってそいつは倒れた。

「おし!」

今度は左手だ。俺がやっていることの意味がわからないからだろう。突然倒れた仲間を気遣い、パニックになったように無線に何かをがなっている。それを視野に捉えて、もう一発。

チュン!
投げる瞬間に右肩に一発くらい、狙いが微妙にそれてしまう。弾は特殊部隊員の額ではなく、左肩に当たったようだ。そのまま建物の中に隠れてしまい、もう狙うことができなくなる。

ちっ!

もう一匹いやがったか!
慌てて第三の狙撃手を探したが、それを発見することはできなかった。どうやら俺を撃ってすぐに姿を隠したらしい。

腹が立つ・・・。
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