• テキストサイズ

天狐あやかし秘譚

第10章 迷途忘路(めいとぼうろ)


ほれ!と言うと、Tシャツ姿の清香ちゃんが、着物姿に変わった。

え?

「こういう方が良いか?」

今度は私が普段着でよく着ているようなカーキのパンツに黒のボーダーシャツみたいな格好になる。

「それとも・・・」

え?薄い青色のひらひらドレス?

「どういうのがよいのじゃろう・・・?」

最初に着ていた白のジャンパースカート。
え?え?・・・なんでもいけんの?
そーっとスカートを捲ってみたが、下着は私が最初に履かせたブカブカショーツだった。
なんだ、表面だけか?

「表向きの格好はどうとでもなる。ただ、これは幻術の類。寒さを防いだりはできないから、服はあったほうがよいぞ」

うーん・・・なるほど。あのブカブカTシャツを幻の術で他の服に見せている、ということか・・・。

だったら、しょうがない・・・。

「清香ちゃん・・・今日は、ままとぱぱと、お買い物、行こうか?」
ジャンパースカート姿の清香ちゃんの目がキランと輝いた。
「うん!行く!!!」
ぐっと両の拳を握ってワクワクした様子を見せる。

こうして、今日の行き先は不動産屋さんから、子供服売り場に切り替わったのだった。

まあいいか。清香ちゃん喜んでるし。
お家のことは、なるようになるだろう。
/ 475ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp