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天狐あやかし秘譚

第2章 禍福糾纆(かふくきゅうぼく)


ダリの衣はまだ、彼の温かさが残っていたし、横になると焚きしめた香の薫りに包まれるようだった。正直、心地が良い。

そのまま横たわった私の顔のすぐ側に手をつく。上半身裸のイケメンに床ドン・・・。相手が妖怪じゃなければハッピーシチュエーションなんだけど・・・。
どうしても、背中の後ろでピコピコ動いているフッさりした尻尾と、可愛らしいふわふわの狐耳が気になってしまう。

だが、私のそんな思いとは裏腹に、ダリは顔を近づけてくる。
ダメ!と思っても、体も動かなければ声も出ない。
これが妖力ってやつですか!?

すっと、唇をかすめるようなキス。
ついで、舌が少しだけ私の唇に分け入り、歯列をなぞるようにする。

「ん・・んん・・」

頭がぼんやりする。
なにこの、ふわっとした甘いキス。

「よい、唇じゃな」

そのまま、ゆっくりと体重をのせてくる。体中でダリの体温と優しい重みを感じる。首筋にだりが舌を這わせると、くすぐった気持ちよくてゾクリとした。

「はん♡」

そのままダリは私を抱き起こすと、あっという間に私のセーターを脱がし、ブラを外してしまった。こ・・・この狐、なんでブラの外し方とか知ってのるよ!

もちろん、この時も私は自分の体を自由に動かせない。妖力で、というのもあるのかもしれないが、唇と首筋へのキスがあまりにも気持ちよくて頭がフワフワしているのもある。

ああ・・このまま私の乙女は妖怪に奪われてしまうのね・・・。
心のなかで暗闇に真っ赤な山茶花の花が散るイメージが浮かぶ。

「主・・・良い乳をしておる」
「ひゃん!」

思わず声が出た。ダリが長い舌で私の右のおっぱいの先、敏感な蕾を舐め取ったのだ。その後、くるりと乳輪をなぞるように舌を這わせる。

ああーん。そんなことされたことないのにー。

そう、賢明な読者諸氏はすでに分かってると思うが、私は処女である。
かろうじて、キスはしたことがあった。くだんの結婚詐欺師と。でも、セックスは経験がない。セックスどころか、こうして男性に自分の胸を見られたり、ましてや舌で転がされることすら初めての経験である。

胸を舌でいじめられ、くすぐったいような痺れるような甘い快感が背筋を伝って私の脳をとろかす。人にされるのってこんなに・・・こんなに気持ちいいの!?
「ふあ・・・ん」
変な声が出るぅ。は、恥ずかしい・・・。
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