第7章 天佑神助(てんゆうしんじょ)
私が叫んだのと、清香ちゃんが絶叫したのが同時だった。
刃が清香ちゃんの眉間に突き刺さらんとした、その刹那、ベンチの下から炎の柱が迸った。
たまらず、チャラ男が顔を覆いながら数歩飛び跳ねて後ずさる。
私も熱気に耐えかね、腰を抜かしたようになりながらもズリズリと後ずさった。
「やっべえ・・・なんか、埋まってたのかよ!」
チャラ男は後ろを振り向き、叫んだ。
「おい!祭部(まつりべ)、結界を強めろ!この妖力・・・今のじゃもたねえ、七星辰クラスのやつ、早く!それから・・・」
そこで言葉を失う。目の前の炎の柱がゆっくりと収束し、そこに現れたものを見て、目を見張った。
怯えたように、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「それから・・・丞クラスの術者を!・・・こりゃあ・・・まずいぞ・・・」
現れたソレが、のっそりと立ち上がる。私は震えながら見上げることしかできなかった。
「狂骨だ・・・」
チャラ男が漏らした引きつったような声が、事態の深刻さを物語った。