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天狐あやかし秘譚

第6章 霖雨蒼生(りんうそうせい)


でも、背後でゆーらゆーら揺れている尻尾といい、いたずらっぽい笑みといい、私が「して」と言わないと、してくれないやつだ!

うう・・・ううう・・・

ものすごいドキドキしている、この密着した態勢で、ダリの体温伝わってきちゃっているし、もう、私の乙女回路はショート寸前である。

そっと、ダリが指で私の頬をなぜ、唇をなぞるようにする。それだけで、ゾクゾクゾクと背筋が震える。

・・・もう・・・ダメ!

「・・・キス・・・キスして・・・」

言ってしまった・・・ダリは満足そうにすると、唇を寄せてきた。
温かい体温が唇を通して伝わってくる。
キスが、こんなに気持ちいいものだなんて、ダリと出会うまで知らなかった。なにかの小説で、『唇は身体の他の部分よりも皮膚が薄い。だから、それだけ敏感にあなたを感じられる』というのがあった気がするが、本当にそうなのかもしれない。

キスだけで、感じる・・・そんな事があるんだと、この年になって初めて知った。

そのまま、そっとベッドに横たえられる。唇から、頬へ、頬から首筋へ、時に優しく、時に強く吸い付くように何度もキスをしてくる。
確かにキスして、って言ったけど・・・

そして、もう一度、唇に・・・。舌がそっと入ってきて、私の舌と絡み合う。
「んん・・・ん・・」
吐息とともに声が漏れる。心臓が、ドキドキする。

そっと、服の上からおっぱいをフェザータッチされると、それだけでぴくんと身体が反応してしまう。ダリに、感じているのがバレてしまう。
強く、唇を吸い、いったん離す。やっとのことで目を開けると、優しいダリの顔が目の前にある。

ダリは満足そうにほほえみながら、右手をそっとパジャマの下に入れてくる。直接肌に触れるダリの大きくてたくましい手に、心地よさを感じてしまう。

「はん・・・♡」
指先が、乳首に触れる。そのままくりくりと転がされると、甘い痺れが脳に走る。
腰が浮き上がる。たったこれだけなのに・・・いともたやすく感じさせられる。

「綾音は・・・ここが弱いの・・・」
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