第34章 銘肌鏤骨(めいきるこつ)
☆☆☆
「綾音!綾音!!」
肩を揺さぶられる。誰・・・?綾音?
長い・・・ものすごく長い夢を見ていた気がする。
「綾音・・・目を開けよ!綾音!」
必死な声・・・私?・・・そうか、綾音は私の名。
何百年か振りに思い出した気がする。誰かが私のことを一生懸命呼んでいる。
「綾音ーーー!!!」
嬉しい声・・・温かい腕の中。
ずっと、ずっとずっとひとりで怖かったよ。辛かったよ。
ああ・・・でも、救われた・・・。いつも、あなたが救ってくれる。
私はひとりじゃないと、思わせてくれる。
そう・・・あなたは・・・あなたは・・・。
「ダリ・・・」
千年の孤独から、私はゆっくりと目を覚ました。