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天狐あやかし秘譚

第30章 形影相弔(けいえいそうちょう)


「なるほど・・・どうりで30年前、陰陽師たちが帰ってこなかったわけだ。ところで、楽しむ前に質問していいですか?」
「何かしら?」
もっと、興奮して目の色を変えるかと思っていたスレンダーは、冷めたような宝生前の言葉にやや戸惑っていた。

「もう一人、男がいたと思うのですが、そっちにも君たちのような人が?」
「ええ・・・あっちもなかなかの色男だけど、私はあなたのような人のほうが好きよ・・・」
「女の方には?」
「あっちにはちょっと飢えた男の子が二人・・・行ってるはずよ。今頃アンアン鳴かされちゃってるんじゃないかな?ふたりとも、絶倫だから・・・。」

小柄な方が宝生前の首っ玉にしがみついてくる。ふわりと女の匂いがした。
「もう・・・よそのことは良いでしょ?こっちはこっちで楽しみましょう。ね?」
そのまま少し厚めの唇をゆっくりと寄せてきた。
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