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天狐あやかし秘譚

第30章 形影相弔(けいえいそうちょう)


☆☆☆
私が不埒な男どもに襲われていたのと同時刻、宝生前も別の意味で危機的な事態に遭遇していた。

いつ綾音たちが来ても良いように鍵をかけずにいた扉から、女が二人、入ってきた。ひとりやや小柄だが、腰まで伸ばした豊かな髪となかなかに肉付きの良い身体の持ち主、もう一人はショートヘアのスラッとした美女だった。そして、何より印象的だったのは、ふたりとも浴衣姿なのだが、胸を開け、その乳房を惜しげもなくさらしている点だった。

「コンパニオンを呼んだ覚えはないんですけどね」

宝生前は座敷に座ってパソコン打っている姿勢のまま女を一瞥する。最初女が入ってきたときこそ一瞬瞳がゆらいだが、その後は特に気にするような素振りを見せてはいなかった。

「コンパニオンじゃないですよ・・・今夜は輿入祭・・・お兄さんのような島外の方を、襲っちゃえるチャンスなんです」
「これでも私達二人に絞るの大変だったんですよ?結構あなた人気があって・・・。気づきませんでした?島を訪れてからずっと、島中の人があなた達を見ていたんですよ」

小柄な方がぺろりと舌なめずりをする。その姿は妖艶という言葉がぴったりだった。

「楽しみましょう・・・ここから帰りたくなくなるほどに・・・」

スレンダーの方がはらりと、浴衣をすべて脱ぎ捨てる。下着すらつけておらず、そのまま薄い恥毛まで顕になってしまう。宝生前の横に跪き、耳をぺろりと舐め上げる。

「夜は長いですからね・・・いっぱい・・・出して良いんですよ?私達の中に・・・。」
小柄な方が、着物をたくし上げる。こちらは少し濃い目の陰毛が見える。そこはすでにヌラヌラと妖しく光っていた。
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