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天狐あやかし秘譚

第118章 焦眉之急(しゅうびのきゅう)


短いスカート、はやりのブーツ、渋谷を歩いている娘たちはみんな綺麗に化粧をしておしゃれだ。自分の姿を見ると、着回しやお下がりでなんとか保っているけど、どうしても垢抜けない感がある服装。コスメなんかも買うのは難しい・・・。出来るなら私もあんなふうにキラキラしたいな・・・などと思わないこともない。

そうこうしているうちに礼が満足げな顔で帰って来る。なにはともあれ、我が親友が喜んでいる姿を見るのは私も嬉しい。

水島礼には感謝しかない。

「ん?どうしたの?涼華、首、痒いの?」

礼に言われてはっと気づく。私には髪の毛で隠れて人からは見えないが、首の後ろに赤い痣のようなものがあるのだ、そこに無意識に手が行っていたみたい。

あれ?別に、痒くはないんだけど・・・。

「ううん・・・大丈夫」
「ふーん、そ。じゃあさ、涼華!次行こ!行こ!」

彼女は私にもその笑顔をたっぷりわけてくれていた。
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