第15章 福善禍淫(ふくぜんかいん)
「何だ!?」
赤城さんがキョロキョロとあたりを見渡す。
ガチャっと、赤城さんの向こうにある扉が開くと、ダリが姿を見せた。かろうじて人間モードだ。ただ・・・右手で軽々と大柄な警察官の首を絞めあげている。警察官はなすすべもなく足をジタバタさせ目を白黒させている。
「帰るぞ、綾音・・・」
こうなると思ったよ・・・。盛大にため息をつく。
もう、なるようにしかならないから仕方がないのだけど・・・。
国家権力に喧嘩売って、一体どうなっちゃうのよ・・・。
神様・・・私の不幸、まだ打ち止めじゃないってことですか?
「ダリ・・・とりあえず、その人降ろして」
少しでも、穏便に済ませたい・・・願わくば・・・。