第114章 純情可憐(じゅんじょうかれん)
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土門が、気絶するように眠ってしまった。
ずるりと私はペニスを引き抜き、精液溜まりにたっぷりと吐き出された自らのものを見る。
まさか・・・女性相手に、こんなにも深く愛情を覚えるなんて・・・
全裸の彼女にそっと上掛けをかける。コンドームを処理して、再びその顔を見た。
それに、化粧を落とすまで気が付かないなんて・・・不覚でしたね。
汗ばんだ額に張り付いた髪の毛を払ってやる。あの不思議な化粧を落とすと、土門の顔は意外にも童顔だった。それは、10年以上前に、あの屋敷で出会った少女の面影を、ちゃんと残していた。
「『本当の真実が』・・・って・・・随分若いときの私の言葉を、そんなにも大事に・・・貴女って人は・・・」
あの日、私は師匠である老陰陽師に連れられて、占いを生業としている名家と言われて、とある家を訪れていた。師匠の用事に付き添って、一週間くらい滞在していたと思う。そこで見かけた女の子・・・いつも寂しそうに、一人遊びをしていた。
『宝生前・・・内緒だがね、ここの託宣はあの子がしてるのだよ』
師匠はそう言った。
託宣とは、その家で行われている『託宣会』で行われている占いの結果のことだ。託宣会では、当主が上級官僚や政治家達を相手に託宣を授ける会だと聞いていた。その託宣は実は、あの幼い娘がしていたとは・・・。道理で、その会の様子は覗き見ること能わずときつく言われるわけだと得心した。
託宣会の日、師匠は参加していたが、私は部屋に入れなかった。なので、私は師匠が出てくるまで暇を持て余していた。
昼過ぎだっただろうか?お手洗いを借りて部屋に戻るとき、私の耳に不思議な歌が聞こえてきた。
『一つとや 一夜(ひとよ)明ければ
にぎやかで にぎやかで
お飾り立てたる 松飾り 松飾り』
幼い女の子の声だったように感じた。瞬間、あの子の声かなと思って振り向くと、衣裳姿のように見える服を着た小さな子が曲がり角を曲がっていくところだった。
その子を追いかける。