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天狐あやかし秘譚

第109章 寤寐思服(ごびしふく)


そんな顔を見て、そんな言葉を聞いてしまったら、我慢できるはずもなく、俺はゆっくり遠慮がちにしていた腰の動きをだんだん早めていってしまう。

「あ・・・っ♡あん♡・・・あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡・・・すごい、奥、奥にっ・・・響いてぇ・・・すごい・・・しゅごいっ!・・・あん・・・いい♡・・・いくっ・・・いっちゃう・・・わ・・私、私・・・あっあっあっ♡・・・ダメ・・・イク・・・御九里さん、御九里さん・・・御九里さん!!」

何度も、何度も名前を呼ばれてしまって、日暮の身体が気持ちよすぎて、俺もまた、限界が近いことを感じる。

「日暮・・・日暮っ!・・・」
「いや、いや・・・美澄・・・美澄って・・・おねがい、名前、お名前呼んでっ!」
「美澄・・・美澄・・つ!」
「ああん♡・・・すごいっ!奥、響く、響いちゃう!・・・あっ♡・・・あ・・・が・・・牙城さん!お願い・・・きて、きて・・・牙城さんの・・・おちんちん、しゅごい・・・いいっ♡・・・きて、きてきてぇ!!」

『牙城』と呼ばれて、俺の心の中で、何かが弾けた気がした。
夢中で腰を振り、深く、もっと深くと、とにかく突き続ける。そして、射精の衝動が耐えきれなくなった時、俺は、「美澄!」と彼女の名を呼びながら、その唇を塞ぐようにキスをしながら、一番奥まで俺自身を突き入れた。

どくん、どくん・・・どくん・・・

今日、4回目の射精とは思えないほどの量の精液が、日暮・・・美澄の胎内で吐き出される。それと同時に、彼女もまた、『んっ!』と声を上げたかと思うと、身体をふるふると震わせていた。背中に回した手はこれ以上ないほどの力で俺の身体を自分の方に引き寄せようとしていた。

長い長い射精が終わると、俺はまた、彼女の身体の中にちんぽを挿れたまま、もう一度ぎゅううっと強く、強く抱きしめた。

「牙城さん・・・すごく・・・すごく気持ちよかった・・・このまま・・・このままいてぇ」
「美澄・・・すごい・・・美澄・・・」

身体から・・・心から、ものすごく温かな何かが溢れてくる。
それはこれまで俺が知らなかった、言葉にしたことがなかった思いだった。

だから、俺はこの『温かさ』に名前をつけることができなかった。
でも、それを伝えたくて・・・彼女に、美澄に伝えたくて・・・
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