第109章 寤寐思服(ごびしふく)
「あっ♡・・・お肌の手入れとかもしなくちゃっ・・・なのに・・・」
そんなのを待つことなんて、とてもできそうになかった。今度は俺の方から日暮の口に自分の唇を押し付けていく。日暮が少しだけ舌を出してきたので、俺は欲望も赴くまま、それに自分の舌を絡ませていく。こんな頭の中まで痺れるようなキスをして、俺のモノがまた、むくむくと元気を取り戻してしまった。
「あ・・・の、私・・・は、初めてだからっ!」
キスを交わしながら、息を切らせて言う日暮に、俺もそうだと言ってやる。背中に彼女の手が回り、俺の身体を引き付けてくる。裸の身体同士が密着して、それだけで、優しく心地良い気持ちになる。
もっと・・・もっとほしい・・・
ろくに動かない右手に代わって左手が自然と彼女の秘所に伸びる。そこは思っていたよりも熱くて、湿っているというのを通り越して、柔らかくとろとろに蕩けていた。本当に、どこまでが肉でどこからが割れ目なのかも判然としないほどだった。
「お願い・・・私の・・・私の初めてを・・・もらってくださいっ・・・♡」
なんかの雑誌で、初めて彼女とセックスするときに、なかなか挿れるところがわからなくて大失敗した・・・なんていう体験談があったのを思い出す。『そうならないように、知っておこう女性のカラダのヒミツ』そんなタイトルの記事だった。
それを思い出したわけではないが、日暮の足を少しだけ拡げて、『そこ』に当たりをつける。ベッドサイドには、さっき日暮が髪の毛を乾かしていたときに避妊具を用意してある。実はこれは、昨日、コンビニで買っておいたものだった。
俺自身、心のどこかで、こうなることを予想していたし・・・多分・・・望んでもいた。
ここまで極まった雰囲気の中、避妊具を取り出して、ちんぽにつけるところはなかなかに間延びした時間のように思えたけれども、なぜだか日暮はその様子を、温かな表情で目を細めて見ていた。
幸運なことに、初めてで、かつ片手で付けたにも関わらず、俺はスムーズにコンドームを付けることに成功した。そして、とうとうその限界まで張り詰めたちんぽを日暮の陰裂にゆっくりと押し付けていく。
「挿れる・・・よ?」
「はい・・・お願い・・・しますっ・・・」