• テキストサイズ

天狐あやかし秘譚

第107章 末路窮途(まつろきゅうと)


「なあ、御九里・・・」
土御門が俺の名を呼ぶのは珍しい。それにも驚き、俺は返事が遅れてしまう。
「は・・・はい・・・」
「この陰陽師の世界はなあ、『力』が全てや。力あれば認められて、出世する。家柄も何も関係ないんや。強けりゃ勝つし、弱けりゃ死ぬ。いざ死地に立てば、血も家柄も、お前の何も守っちゃくれへん・・・。わいだって、力なけりゃ死ぬだけや。」

それに、と付け加える。

「お前がもし、わいより強けりゃ、お前さんの方が出世する・・・それだけや・・・」

んじゃ行くで、そう言って、土御門は踵を返す。俺は、その後を慌てて追いかけていった。
/ 1414ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp