第105章 昼想夜夢(ちゅうそうやむ)
そんな正体不明の衝動がある中、偶然にも彼女がかねてから妄想していたシーンそのまま・・・ピンチの自分を救い出し、満月を背負って凛と立つ御九里の姿が目に飛び込んできたのだ。年齢イコール『彼氏いない歴』である33歳のアニオタ処女、日暮が、『これぞ運命の恋』と錯覚し、あっという間にメロメロになってしまうのも致し方ないことと言えよう。
「御九里さん・・・」
彼の名を呼びながら、くちゅくちゅとクロッチを指でなぞる。柔らかくももどかしい性感がじんわりと日暮の身体を高めていく。
・・・好き・・・好き・・・
どうしよう、気持ちに言葉がついていかない・・・
どうしたら・・・どうしたらいいの?
ドキン、ドキンと心臓が脈動する。頭がカッと熱くなり、まるで酔っ払ったようにふわふわとした気持ちになってくる。
な・・・名前・・・呼んでみちゃったり・・・
そんな風に思って、日暮は、愛おしい人の名を思い切って言葉にしてみる。
「が・・・牙城さん・・・」
ドキン、と胸が大きく跳ねる。
そして、一度、口にしたら止まらなくなる。
「牙城さん・・・牙城さん・・・」
そして、下の方に伸びた手の動きも相応に激しくなっていってしまう。
いつしか、日暮は、部屋着のアンダーを脱ぎ、ショーツも脱ぎ捨てて、ぬるぬるになってしまっているアソコをいじりはじめていた。
「あ・・・ん♡・・・あん・・・牙城さん・・・お願い・・・お願い・・・」
お願い、と言いながら、何をどうしてほしいのか、その具体的なイメージは湧いてはいなかった。ただ、身体の奥が切なくて、物足りなくて仕方がないのだった。
「あ・・・足りない、足りないよぉ・・・もっと・・・あ・・・くぅ・・・」
左手の指の腹でクリトリスをくりくりと撫で、右手の指は陰裂を割り、中の浅いところをくすぐる。クチュクチュといやらしい水音が彼女の耳までも届いていた。
うっ・・・くぅあっ・・・はあん♡
びくん!と体を震わせる。しかし、その程度は軽く、全く物足りない。
こんないやらしいことしたことないのに・・・わ、私の身体、どうなっちゃってるの・・・
すごく・・・切ない・・・切ないよぉ・・・
でも、でも、これ以上・・・どうすればいいの!?