第105章 昼想夜夢(ちゅうそうやむ)
あなたはみんなの前では決して見せないような真剣な表情をしている。そして、いつもと違う、低く優しい声が、私の耳朶を打つ。
身体の芯まで響くようなその声に、私はうっとりしてしまう・・・
『み・・・御九里さん・・・』
ドキドキしすぎて、緊張して、私はこれだけしか言えない。
ゆっくりとあなたの顔が近づいてくる。自然と私の目は閉じていく・・・そして、そっと触れ合う、二人の唇。
甘い、甘い、キス・・・
私はあなたに手を回して、そのたくましい背中を抱き寄せる。
お願い・・・もっと・・・もっと・・・近くに
長いキスの後、唇を離し、見つめ合う
ああ・・・そんな目で見つめられたら、私・・・私・・・蕩けてしまいそうよ・・・
◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯ー◯
そんな想像をしていると、それだけで、アソコがジュンとしてくる。すすすっと手がお股のところに滑り込んでいき、ショーツの上から、割れ目をスリスリし始めていた。
「あん♡」
自分の指が送り込んでくる、甘い刺激に、小さく声が出てしまう。
ああ、私・・・一体、どうしちゃったんだろう?こんなこと、しちゃうなんて・・・
実際、日暮は戸惑っていた。好奇心旺盛な彼女は、ティーンの時に興味本位でこっそりと雑誌のセックス特集を読んでみたり、保健体育の授業の掘り下げで、あれこれ『性医学』の勉強と称して女性や男性の身体の構造を学んだことはあった。
なので、自慰・・・いわゆるオナニーの方法も知ってはいたし、何度か試してもいた。しかし、やり方が悪いのか、性的な刺激が当時の彼女にあっていなかったのか、それほど嵌まることはなかったのである。
ところが、ここ最近、御九里のことを思い出したり、趣味の小説を書いていては、こうしてすぐに手が『勝手に動いて』自分を慰めにかかってしまうのである。
実はこれ、先日彼女がゴーストドラッグによって色情霊に取り憑かれたときに、人身売買組織の一員である鴻上とその手下によって、『身体』をめちゃくちゃに開発されてしまった結果なのだが、彼女の『心』は、そのことをすっかり忘れてしまっているのだ。
彼女の主観からすると、自分が急にエッチになってしまった・・・そんな風に感じられているのである。