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天狐あやかし秘譚

第91章 人面獣心(じんめんじゅうしん)


そう、本来、性的奉仕を通して生命力を吸い尽くすつもりだったのだが、緋紅自身が思っているより、その傷が重く、交わりに至らなかったのである。実際、このとき、ミオがこのまま緋紅を放置したら、緋紅は誰に知られることもなく死んでしまっていたかもしれなかったのだ。

しかし、ミオの優しさが偶然にも足玉の発動要因を満たすことになる。結果的に、彼女は『癒やしたい』という思いを持って緋紅に密着し、その生命力を受け渡すことになったのだ。性的奉仕によるものほど急激ではないにしても、彼女の行いは自身の寿命を知らぬ間に緋紅に捧げる結果になってしまったのだ。
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