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Butler's Vampire *R18

第1章  





ヴラドが窓から飛び去った後、
部屋に残ったのは激しい嵐の音だった。
雷鳴が轟き、雨が窓を叩く。




セバスチャンはすぐにの傍らに跪き、強く抱きしめた。


「……もう、大丈夫です。奴は去りました。」



は彼の胸に顔を埋め、体を震わせた。



ヴラドの血の味がまだ口に残り、吐き気がこみ上げる。
涙が零れ、声が震える。

「……怖かった。
自分が、自分じゃないみたいで。
あの人の血……嫌なのに、体が……」



セバスチャンは彼女の背中を優しく撫でる。


「あなたのせいではありません。
私の血で、彼の味をすべて洗い流して。」




は頷き、セバスチャンの首に腕を回した。


牙を立て、熱く甘い血を吸う。
血の味が、ゆっくり上書きされる。

体が満たされ、心の恐怖が薄れる。



吸い終えたはセバスチャンの目を見つめる。


「……セバスチャン……ありがとう。
あなたがいなかったら、私……」


セバスチャンは彼女の頰を両手で包む。


「あなたは、私の大切な人です。
…誰にも、傷つけさせません。」


彼の瞳が、優しく、熱く輝く。


は涙を拭い、
「……私も、あなたがいないと……生きていけない」


二人の視線が絡む。嵐の音が、遠く感じる。
セバスチャンがゆっくり唇を寄せ、優しくキスをした。
慰めるように、深く。




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