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Butler's Vampire *R18

第1章  







考え事ばかりして眠れない夜が続いていた。


渇きによる暴走がこわい。



食堂で使用人たちを見ると、ふと衝動に駆られそうになる。

メイリンの首筋、フィニの温かな笑顔、バルドの逞しい腕。



血を吸いたい——体が本能的に求める。



でも、まだ理性は保てている。


は慌てて視線を逸らす。
「……今日は、部屋で過ごすわ。」




自分の部屋にこもった。
カーテンを閉め、ベッドに座る。


ヴラドが来たら、どうすればいいのか。
逃げる? 戦う?
セバスチャンやシエルを巻き込む?

自分は、ただの負担ではないか。



渇きが、胸を焼く。
足りない。
もっと、欲しい。





昼過ぎ、ノックが響いた。


セバスチャンが入ってきた。
「様、お茶をお持ちしました。
……お顔が優れませんね。」


は彼を見て、渇きが強くなるのを感じた。


「……セバスチャン、吸血……させて。」



彼は頷き、首筋を差し出した。

は牙を立て、血を吸う。
熱く甘い味が、体を満たす。


セバスチャンは彼女を抱きしめ、背中を撫でる。
吸い終え、は唇を重ねた。


キスは優しく、甘く。


彼の手が、腰を軽く撫でる。


体が熱くなるが、セバスチャンは離れた。



「続きは、夜にしましょう。」

彼は微笑み、部屋を出た。





は一人残される。



充分に吸血したはずなのに——

まだ、足りない。

渇きが、すぐに戻る。





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