第1章
気づけば、夜だった。
考え事に囚われ、部屋でボーッと過ごす。
眠れない。
ヴラドの顔、過去の檻、逃げ続ける孤独。
過去の出来事を思い返してはため息をついていた。
ノックが響き、セバスチャンが入ってきた。
「様、お休み前に失礼いたします。」
はベッドから立ち、彼に近づいた。
目を伏せ、小さく言った。
「……抱いて」
セバスチャンは一瞬、息を止めた。
は続けた。
「抱かれている間は、考え事をしなくて済むから……」
彼はを抱きしめ、優しく唇を重ねた。
キスはすぐに深くなり、熱を帯びる。
セバスチャンはをベッドに導き、ナイトガウンをゆっくり脱がせた。
白い肌が露わになり、彼の唇が首筋を這う。
大きな声手は胸を包み、優しく愛撫している。
は喘ぎ、体を反らせた。
気持ちいいところを夢中で触ったり舐めたりし合う。
恍惚の声が抑えられないを、セバスチャンの優しい瞳が見つめていた。
そして、セバスチャンはゆっくり、
彼女の中へ優しく、深く挿入した。
彼の腰が揺れ、を満たす。
快楽の波が、優しく押し寄せる。
頂点が近づく。
は彼の首筋に牙を立てた。
熱い血が口いっぱいに溢れ、快楽が爆発する。
二人は同時に達した。
体が震え、熱いものが注がれる。
は意識を手放し、少し眠ってしまった。
気づくと、裸のままのセバスチャンが横にいた。
傍にいてくれた。
セバスチャンは微笑み、軽くキスをした。
「……そろそろ、行きます。」
彼は起き上がり、服を着始める。
はシーツを抱きながら言った。
「……ありがとう。」
セバスチャンは部屋を出た。
はベッドに横たわり、体に残る余韻を感じた。
この上ない幸せだった。
でも——だからこそ、憂いは晴れなかった。
ヴラドの影が、胸の奥に残る。
自分は、ここにいていいのか。
守られるだけで、何も返せない自分。
幸せが、逆に痛い。
は目を閉じ、静かに涙を零した。