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Butler's Vampire *R18

第1章  






皆が寝静まった深夜。


再びノックが響き、セバスチャンが入ってきた。




彼はベッドサイドに近づき、の頰に手を触れた。

優しく、唇を重ねる。

甘いキス、でもはどこか上の空だった。



セバスチャンは離れ、静かに尋ねた。

「……手紙のことで、お悩みですか?」




は口ごもり、目を伏せた。

沈黙が、長く続く。

やがて、彼女は話し始めた。




声が震える。

「……かつて、私を吸血鬼にした男よ。

ヴラドという名の吸血鬼。

彼は私に一目惚れし、運命の相手だと思い込んだの。

屋敷を襲い、私を攫って、自分の鳥籠の中に閉じ込めた。

豪華で、何不自由ない暮らしだったけど

……自由なんて、なかった。」



セバスチャンは黙って聞き、の手に自分の手を重ねた。



「反発した私に、罰として食事を与えなくなった。

飢えで死にそうになった時、与えられたのが彼の血。

それで、私は吸血鬼になった。」



は苦く笑った。

「吸血には依存性があるって言うけど、

私は彼にいくら吸血されても、依存しなかった。

きっと、快楽より拒否の気持ちが勝ったのかな。

隙を見て逃げて、国を越えてここまで来たのに

見つかるなんて、思ってもなかった。

どうしよう……」




セバスチャンはを抱きしめた。


強く、優しく。


「大丈夫です、様。

私と坊っちゃんがいる限り、あなたはこの家の住人です。

誰にも、渡しません。守ります。」


は彼の胸に顔を埋め、涙を零した。


 

セバスチャンは彼女の頰を上げ、甘くキスをした。

最初は優しく、慰めるように。

次に、深く、熱を込めて。




は彼の首に腕を回し、応じた。





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