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Butler's Vampire *R18

第1章  


 



エリザベスがファントムハイヴ邸を訪れた翌日、

その日は朝からエリザベスの母、ミッドフォード侯爵夫人が馬車で迎えに来るという知らせが入った。





朝が苦手なも、さすがに起きて出迎えることにした。

薄い朝の光をカーテンで遮りながら、軽く着飾って玄関ホールへ。




エリザベスはシエルの隣から離れず


「もう帰りたくないわ! シエル、お姉さま、みんなと一緒にいたい!」と駄々をこねていた。





侯爵夫人が到着し、優雅に馬車から降りる。





「まあ、エリザベス、また好き勝手したのね……」





呆れている伯爵夫人に初めて会うは挨拶をした。



「まぁ。この屋敷にもまともな人がいるのね。」


夫人はを気に入った様子だった。




は微笑みながら言う。
「ありがとうございます。リジーは本当に可愛らしいお嬢様ですわ。」




エリザベスはに飛びついた。

「お姉さま! 離れたくないわ!





は優しく背中を撫でた。

「また遊びましょうね、リジー。いつでも待ってるわ。」







馬車が去り、屋敷は急に静かになった。





気の抜けたような空気。







シエルはソファに座り、「……やっと静かになった」と呟くが、どこか寂しげだった。










食事を済ませた後、は中庭へ出た。


黒猫が待っていたように、足元に寄ってくる。





「おいで」





は持ってきたおやつ、魚の小さな欠片をあげ、 猫がじゃれるのを微笑みながら見つめた。


撫でると、喉を鳴らして甘える。




その様子を、少し離れたところからセバスチャンが優しく眺めていた。






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