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Butler's Vampire *R18

第1章  





はゆっくりと目を開けた。



自室のベッド、馴染みの景色だった。






体が重い。


手を動かすだけで、筋肉が鉛のように感じる。


頭も少しぼんやりする。



「これは……」




吸血鬼の体でこれだけ効くのだから、人間が何度も飲めば本当に壊れるだろう。




は納得しつつ、ため息をついた。





しばらくすると静かなノックが響き、

セバスチャンが入ってきた。




トレイにはティーカップが乗っている。


「様、お目覚めですね。」


は少し驚いた。



「……どうして、わかったの?」


セバスチャンは微笑み、ベッドサイドにカップを置いた。



「あなたのことなら、わかります」




彼の声に、安堵が混じっている。

でも、瞳の奥に心配と、少しの不満。





「無茶をなさいましたね。


言いたいことは色々ありますが…


とにかく、無事でよかったです。」







は目を伏せた。


「……ごめんね。心配かけた。」



セバスチャンは首を振った。


「坊ちゃんも、お待ちです。落ち着いたら顔を見せてください。」





ゆっくりとお茶を飲み、着替えたは広間へ向かった。



使用人たちが駆け寄り、心配の声を上げる。





は胸が温かくなった。


「……心配かけて、ごめんなさい。

でも、こんなに思ってくれる人がいるなんて嬉しいわ。」




シエルはソファに座り、冷たく言った。


「無茶をしたな。死ぬ気か?」



は頭を下げた。


「……ごめんなさい」




シエルはすぐに続けた。


「だが、有力な情報が手に入った。

取引先の会社名、船のルート……うまく事が進みそうだ。

よくやった。」





は少し照れた。





「しばらくは安静にしていろ。無理は禁物だ」



シエルの言葉に頷いたは自室へ戻った。





ベッドに横になり、目を閉じる。



体はまだ重いが、心は軽い。




寝ていると、ノックの音で目が覚めた。


セバスチャンだった。








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