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Butler's Vampire *R18

第1章  




やがて、ターゲットが近づいてきた。





品があり、眼光が鋭い。


「美しいお嬢さん、初めまして。」





は微笑み挨拶をした。




会話が始まった。

は計算された距離で、純情で少し儚げな令嬢を演じた。




「私は隣国で生まれ育ちましたの。

でも、不幸な出来事があって家族を失くしてしまい……

今はシエル伯爵のお屋敷でお世話になっているんです」





男は同情した様子だった。





「それはお辛かったでしょう。

お若いのに、そんなご苦労を……

お強い方ですね」





男の表情。明らかに、に惚れている。


は目を伏せ、気を持たせるように言葉を続けた。







は仕事の話題を、それとなく振った。


「お仕事は、貿易ですのね。最近はどうかしら?」





男は少し得意げに、





「ええ、順調です。最近、新しいビジネスを始めましてね。海外からの特別な品物……かなり需要があるんですよ。」






例の麻薬のことか。

でも、まだ核心に迫るのは早い。







深追いすれば、警戒される。



彼女は微笑み、会話を軽く戻した。






「素敵ですわ。

また、ゆっくりお話ししたいですわね。

今夜は本当に楽しかったです。」





男は喜んだ。



「もちろんです!近いうちに、ぜひお茶でも。約束ですよ。」



は優しく頷いた。


「ええ、楽しみにしています。」








パーティーがお開きになり、

はシエル、セバスチャンと馬車に乗り込んだ。





シエルが静かに聞いた。

「……どうだった?」





は微笑み、

「新しいビジネスを始めた、って言ってたわ。

麻薬のことだと思う。


また会う約束、取り付けた。」







シエルは満足げに頷いた。

「……よくやった。」






セバスチャンは黙っていたが

安堵と少し複雑そうな感情が混じっていた。











パーティーの夜は、静かに終わった。 



しかし、闇の仕事は、まだ始まったばかりだった。






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