第1章
その夜
が部屋で本を読んでいると
ノックが響き、セバスチャンが入ってきた。
「様、坊っちゃんの仕事は危険が伴うことがあります。無理はなさらず。」
は本を閉じ、微笑んだ。
「元はそういう要員としてこの家に連れてこられたんでしょう?それに、与えてもらってばっかりで、私も何かしたかったから……ちょうどいいわ。」
セバスチャンは少し間を置き言った。
「人間の血を飲まなくても、私がいますからね。」
は照れくさそうに、
「……それは、もちろんわかってる」
は立ち上がり、セバスチャンに近づいた。
「……セバスチャン、ちょうだい?」
首筋に牙を立てる。
甘い血が、体を満たす。
心地よい痺れだ。
吸い終わり、離れようとした瞬間
唇に、感触。
セバスチャンが、彼女の唇を奪った。
それは深いキスだった。
舌が絡み、悪魔の熱が伝わる。
は目を閉じ、身を委ねた。
セバスチャンは微笑み
最後にもう一度軽く、優しくキスをした。
「おやすみなさいませ、様」
彼が出て行くと、はベッドに倒れ込んだ。
唇を指で触れれば、頰が熱くなる。
心地よい余韻に包まれ、眠りについた。