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Butler's Vampire *R18

第1章  





はベッドに横たわったままいつまでも眠れずにいた。




ランプの灯りを落として部屋を暗くしても、胸のざわめきが収まらない。





天井を見つめ、シーツを握りしめる。







キスなんて、男性と何度もしてきた。


それ以上のことだって、いろんな人と。




血を吸うための儀式のように、唇を重ね、肌を重ねてきた。






なのにセバスチャンの


あの柔らかく熱い唇を何度も何度も思い出してしまう。







後頭部を支えられた手の感触。


悪魔の甘い香り。





わずかな時間だったのに、胸が締め付けられるように熱くなる。






「……ただのキスなのに。」


 




は枕を抱えた。




彼自身も驚いていた顔が、脳裏に浮かぶ。


考えると頰が熱くなり、胸の鼓動が早まるのがわかる。








ようやく疲れが勝ったは浅い眠りに落ちた。














──翌日、午後。
シエルは執務室で時計を睨み、苛立っていた。


「はまだ起きてこないのか?」



紅茶のカップを置き足を組む。

ようやく事件が落ち着き、チェスの対局を楽しみにしていたようだ。




セバスチャンが傍らで静かに紅茶を注ぎ、
「坊ちゃん、様は昨夜お休みが遅かったようです。もう少しお待ちくださいませ。」




シエルは鼻を鳴らした。

「……様子を見てこい。起こせばいい。」






セバスチャンはの部屋へ向かった。




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