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Butler's Vampire *R18

第1章  






は深い眠りに落ちていた。




しかし、その眠りの先では悪夢に囚われていた。






かつて暮らしていた屋敷が炎に包まれ、叫び声が響く。


家族の姿が遠ざかり、闇の手がを攫う。




気がつくと、そこは豪華な部屋。



男は「やりたいことは何でもさせてあげるからね」と言った。



でもにとっては、自由などなかった。
ただの金色の檻。





そして、あの日から食事が一切与えられなくなった。



飢えと渇きが体を蝕み、意識が薄れる。





ようやく差し出されたのは、誘拐犯の血だった。





このまま死んだほうがマシだと拒むに
男は無理やり、その赤い液体を飲ませた。




喉が焼けるように熱く、心臓がぎゅっと締め付けられた。






あの日、は吸血鬼になってしまった。










胸が苦しい。





息ができない。






闇が迫る。

















「様! 大丈夫ですか?」


セバスチャンの声が、夢を切り裂いた。



ははっと目覚め体を起こした。


額に汗、息が荒い。


セバスチャンがベッドサイドに跪き、心配そうに彼女を見ていた。




「……夢……だった」


セバスチャンの顔を見て、は少し安心した。




「ひどい夢だったようですね。
昼食は食堂ではなく、お部屋にお持ちしましょうか?」



は首を振った。
「……みんなの顔が見たいわ。食堂に行く。」



食堂では、使用人たちがいつものように騒がしく働いていた。



は席に座り、セバスチャンの用意した軽食を口に運んだ。




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