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Butler's Vampire *R18

第1章  







は疲れた体を引きずるように自室へ戻り、ドレスを脱いで寝支度を済ませた。




ベッドに入ったところで、静かなノックが響いた。




「様、失礼いたします」
入ってきたのはセバスチャンだった。



銀のトレイに、温かいハーブティーを載せている。



「寝る前にお飲み物を。お疲れだったでしょう。」




は体を起こし、ティーを受け取った。


「……ありがとう」




セバスチャンは傍らに立ち、穏やかに言った。



「今夜は、ずいぶん楽しそうに話されていましたね。」



はカップを口に運び、軽く笑った。
「楽しそうに見えたなら、私は女優になれるわね。」




セバスチャンの瞳が少し細まる。



「あの方の血は、味わなくてよかったのですか?
かなり熱心にアプローチされていたようですが。」





はイラッとした。
嫌味のように言われる態度が、気に食わない。



「……どういうつもり?
そんなこと、言わないでよ」



セバスチャンは表面上、頭を下げた。



「失礼いたしました。」





はカップを置きため息をついた。





「確かに、あなたの血をもらえる立場なのに、
あの日、人間を味わいに行ったのは……裏切るような行為に思えるのかもしれない。



でも、そんな約束、元々してなかったわよね?
私の勝手でしょう?」






セバスチャンはただ黙っていた。






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