• テキストサイズ

Butler's Vampire *R18

第1章  






はすぐに浴室でシャワーを浴びた。



街の埃と、人間の血の残り香を洗い流す。
体は清潔になったが、心の物足りなさは消えない。



ベッドに横になり、古い小説を開く。
ページをめくる手が、どこか落ち着かない。






広間から声が聞こえてきた。
シエルの少し疲れた声と、使用人たちの出迎え。
どうやら帰宅したようだ。



は起き上がり、広間へ顔を覗かせた。
シエルがコートを脱いでいるところだった。




「おかえりなさい、シエル。セバスチャンも」



シエルは軽く手を上げ、
「……ああ、ただいま」と返した。



メイリンが駆け寄り
「坊ちゃん、お帰りなさいですだ! 」

フィニアンも「今日もお疲れ様です」と
心配そうに声をかける。




シエルは「大したことない。いつもの仕事だ」と短く答えた。



セバスチャンは傍らで静かに頭を下げていたが、を見た瞬間、どこか難しそうな顔を向けた。



その瞳に、普段とは違う影。




それに気づいたは少し胸がざわついたが、
「……お疲れ様。ゆっくり休んでね」
と言って部屋に戻った。






ベッドで読書を再開した。だが集中できない。




セバスチャンのあの表情が気になる。








やがて、静かなノックが響いた。
「様、失礼いたします」
入ってきたのはセバスチャンだった。




/ 80ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp