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Butler's Vampire *R18

第1章  





はベッドサイドのランプを灯して本を開いた。
借りている古い詩集だ。


ページをめくる手が、少し震える。
渇きが、じわりと訪れていた。
やがて、ノックが響きセバスチャンが入ってきた。



「お待たせして申し訳ありません。」



燕尾服のまま袖をまくり、白い腕を差し出す。



「様、どうぞ」




は本を閉じ、セバスチャンの腕に手を添えた。


彼の手首にそっと唇を寄せ、牙を刺す。



二回目の悪魔の血。
熱く、甘く、香り高い。


人間の血とは比べ物にならない、麻薬のような味。
体が内側から溶け、快楽が広がる。


「……まだ、慣れないわ。
……慣れてしまったら、もう人間の血じゃ満足できないかも。」



セバスチャンは静かにの髪を撫で、
微かに息を漏らした。
吸血されている間、彼の体がわずかに震えその瞳が細まるようだった。


悪魔が感じる、ほんの少しの愉悦。




はそれに気づき、心のどこかで嬉しくなった。



十分に吸い終えたは
血を拭いセバスチャンの腕を優しく離した。



「……ありがとう。よく眠れそう。」



セバスチャンは袖を直し微笑んだ。
「おやすみなさいませ、様。良い夢を。」


彼が出て行き部屋が静かになると、は横になった。
体が温かく、心地よい満ち足りた感覚。




悪魔の血が、彼女を優しく包む。
「……おやすみ、セバスチャン」



は目を閉じ、穏やかな眠りについた。



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