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Butler's Vampire *R18

第1章  





は目を細めて楽しそうにスイーツを食べた。


「本当に美味しい。これからも毎日食べたいわ。
セバスチャンありがとう。」


セバスチャンは優雅に頭を下げた。
「お気に召して何よりです、様」






食事が終わると、は少し退屈そうに言った。
「暇ね。何か本でも借りられないかしら?」


セバスチャンは頷き、案内した。
「もちろんです。こちらへ」


長い廊下を歩き、重厚な扉を開けるとその部屋には
まるで図書室のようにたくさんの本が収納してあった。


天井まで届く本棚、古い書物の匂い。




「……お前か。」

そこにはシエルがいた。


窓辺の椅子に座り、分厚い本を広げている。
片目の眼帯が、午後の薄い光に映える。
シエルはこちらに向けた目線を本に戻した。



は少し緊張しつつ、軽く会釈した。
「ごめんなさい。本を借りに来ただけよ。
……シエル伯爵。」



シエルは本を閉じ、冷たく言った。
「シエルと呼んでくれて結構だ。」



セバスチャンは静かに下がり二人を残した。


は本棚を眺めながら、切り出した。
「……新聞見たわ。灰の事件、殺人じゃなかったって結論で片付いたみたいね。あなたたちが、解決したの?」



シエルは鼻を鳴らした。
「当たり前だ。それがファントムハイヴの使命だからな。」



は貴族の娘として育った過去を思い出し頷いた。


「貴族の世界って、表と裏があるものね。
私も、昔は……色々あったわ。」



シエルは彼女を鋭く見た。
「吸血鬼の貴族か。面白いな。」



は少し微笑み申し出た。
「お世話になる以上、
私にできることがあれば協力するわ。
力になれるかもしれない。」


シエルは一瞬考え、冷たく社交辞令で返した。
「……必要なら言う。今は好きにしていろ。」


は本を一冊選び、軽く頭を下げた。
「ありがとう。それじゃ、失礼するわ」


図書室を出た、廊下でセバスチャンに会った。



「……シエル、冷たいわね。
まだ、私のこと信用してないみたい」


セバスチャンは微笑んだ。
「坊ちゃんはそういうお方です。
時間が解決しますよ、様」



は微笑み返し部屋へと戻った。

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