【aph】セカイはいつか飽和して【dc】【prsk】
第1章 邂逅事変
「犯人はあなたですね!」
︎︎高木渉刑事に扮した江戸川コナンがお決まりのセリフを告げるところが見える。どうやらこの事件も終盤になってしまったようだった。
︎︎袖のベタベタは洗わない限り取れることの無い感覚だ。そこで僕は少しでも不快感を和らげるために袖をめくった。その下に見えた薄汚れたものの存在に気がついた僕は袖を下ろした。
︎︎とはいえ、これで犯人は見つかり捕まるはずだ。江戸川コナンは次々と証拠を告げて言った。完璧なんて言葉は存在するが、人間がやる以上必ずどこか抜けがある。コナンはそこをずっと突いていた。
(ホント、コナンくんの推理ショーってやばいよなぁ)
︎︎まるでヤクザのようだと心の中で毒づいた。
「……だからなんだよ!」
︎︎犯人が叫ぶ。いわゆる逆ギレだ。思いついた反論をまくし立てる。たしかに理にかなっているのだ。でも証拠は出揃っている。あなたが犯人じゃないという証拠はあまりにも少ない。
(往生際が悪い)
︎︎ここでさっさと白状した方が後味はいいのに。そう思っているのは僕だけじゃないようで、周りの見る目は酷く冷たい。その様子を見たのか酷く荒れ始めた。