【aph】セカイはいつか飽和して【dc】【prsk】
第2章 薫風が帯びる
「じゃあ、ここで解散にしよっか」
︎︎そう絵名が人声掛けてきた。ファミレスからの帰り道のことだった。時間は夕方頃。ちょうどいい頃合だった。
「絵名、打ち上げの企画してくれてありがとうね。おかげで楽しかったよ〜!」
「楽しかったならいいけど、次は瑞希が幹事してよね」
「あはは、時間があったらね~」
(瑞希……)
︎︎瑞希の言動になにかを感じてはいてもあえて触れることはしなかった。
「もう……」
「でも、ま、今日は普も楽しめていてよかったよ!」
「……え? ︎︎僕?」
︎︎瑞希の突然の言葉に驚いてばっ、と視線をみんなの方に向けた。全員納得したように頷いていた。
(楽しかった、……の、かな……?)
︎︎よく分からなかった。なぜみんながそう思ったのかも分からない。でも、ちょっとみんな楽しそうに笑ってるから、否定はできなかった。
「……じゃあ、もう帰るね」
︎︎そう言ったのはまふゆだった。そっか。この道で、もう別れなきゃ行けなかったんだった。
「あ……うん、またね」
︎︎まふゆが途中で立ち止まる。どうやらいつもの道は行き止まりだったようだ。
︎︎今日は仕方がなく回り道をして帰ることにした。